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研究活動

公益財団法人生協総合研究所 2016年度第2回公開研究会
「全国生計費調査の20年~調査結果が示す家計と社会の変化~」

○ 開催日時
2016年7月12日(火)13:30~16:30
○ 開催会場
新大阪丸ビル別館貸会議室 1-1号室
○ 参加者
63名
プログラムと報告者
調査結果の概要報告
「2015年全国生計費調査」と「2015年消費税しらべ」の結果について
山田浩史(日本生協連 組合員活動部)
生協の家計簿活動報告①
家計簿活動報告
渡邊孝子(京都生協 理事兼家計サポーター)
生協の家計簿活動報告②
家計簿モニター活動について
森山 剛(大阪いずみ市民生協 組合員活動部)
研究報告
20年間の家計簿データから追う組合員のくらしの変化
宮﨑達郎(生協総合研究所)
意見交換と講演
波多間純子
(株式会社ライフ アンド マネークリニック代表取締役副社長・CFP)

概要

 全国生計費調査の公開研としては初めての首都圏以外での開催となった。6月30日の東日本会場と同様の概要報告と研究報告と共に、西日本会場では京都生協と大阪いずみ市民生協の報告と、ファイナンシャルプランナーの波多間氏の講演を行った。

 京都生協の渡邊氏は、モニターに役立つ学習会を併せ交流会を開催する等の活動を行っていること。全国平均に比べ実収入は低いが食費が高めという特色があること等を報告された。

 大阪いずみ市民生協の森山氏は、家計簿の付け方や、子どものおこづかい帳の付け方講習会を地域へ出前出張して開催し、その際、生計費の集計結果のグラフ展示も行っていること。『家計簿だより』を発行し、それに掲載されているモニターの「声」が家計簿活動を継続する上で、多くのモニターを励まし役立っていることを実感しているとの報告をされた。

 意見交換の進行を務めた波多間氏は、参加者にマイクを向け家計簿についての考えをインタビュー。また20年のまとめにインタビューが掲載されたモニター本人ともトークを交わすなど、参加者を巻き込んでのディスカッションは大いに盛り上がった。

 講演では、昨今の世帯の家計の特色、共稼ぎで互いの給与明細や貯蓄額を知らない、晩婚化により住宅の購入や学費のかかる時期が遅い、妻の働き方による世帯収入の格差と仕事による時間の欠乏等、実際に受けている家計の相談の内容とデータを照らし合わせながら、昔と異なる家計の状況について解説された。