研究活動

公益財団法人生協総合研究所 2023年度第6回公開研究会
改定議論から考える協同組合のアイデンティティ

○ 開催日時
2024年2月1日(木)14:00~16:35
○ 開催会場
来場・オンライン配信併用
○ 参 加 者
125名

○ オンデマンド配信実施

プログラムと報告者(敬称略)

報告①
「協同組合のアイデンティティをめぐる論点」
伊藤治郎(日本協同組合連携機構(JCA) 常務理事)
報告②
「協同組合のアイデンティティを見つめ直す」
北川太一(摂南大学 教授)
コメント
「生協の活動から見た協同組合のアイデンティティ」
篠崎みさ子(生活クラブ生協・神奈川 理事長)

概要

 国際協同組合同盟(ICA)ソウル大会での提起を受け、日本国内でも日本協同組合連携機構(JCA)を中心に「協同組合のアイデンティティ」をめぐる議論が始まっている。本公開研究会は、そうした状況を受け、国内外の議論の状況などから、協同組合のアイデンティティやその論点を学び、今後、ICAの場などで国際的に行われる協同組合のアイデンティティをめぐる議論に、多くの人が参加するきっかけにすることを目的に開催した。

 JCA常務理事の伊藤治郎氏からは協同組合のアイデンティティをめぐる議論の状況や、JCAで検討されている論点や議論、改定に向けた具体的な提言の案が報告された。

 摂南大学教授の北川太一氏からは、「レイドロー報告」や「国際協同組合年」での議論、「小さな協同」が広がってきた状況を踏まえ、アイデンティティ声明をどう受け止めるかが提起され、共益だけではない公益の実現に寄与する姿を示す必要などが示された。

 生活クラブ生協・神奈川理事長の篠崎みさ子氏からは提起された論点について実際の生協の取り組み事例が報告された。報告を受け、日本生協連の提言内容、平和の問題への向き合い方、法制度との関わりなどが議論され、協同組合のアイデンティティをめぐる議論や論点を参加者に知っていただく機会となった。