研究活動

常設研究会 ― 市民活動支援研究会 第8回報告 ―

○ 開催日時
2024年1月26日(金)9:30~12:05
○ 開催会場
主婦会館プラザエフ5階会議室(オンライン併用開催)
○ 参 加 者
13名(委員5名、オブザーバー6名、報告者1名、事務局1名)

テーマ

報告者: 久島雅夫 氏(福井県民生協組織ネットワーク支援部)
テーマ:「福井県民生協の市民活動助成金制度について」

概要

 今回の研究会では福井県民生協の市民活動助成金制度について事務局の久島雅夫氏から報告をいただいた。福井県民生協では、2006年から社会貢献基金制度をつくり、その中で1団体上限10万円、年間総額100万円をNPO・市民団体に助成する、市民活動助成金をスタートさせた。助成金の仕組みは当時の東京マイコープに学んだもので、これまで、2006年より過去18回で、食、環境、福祉、子育てなどのべ228団体に総額1,320万円の助成を実施している。地域の小さな市民団体(自治会や町内会単位)も対象とし、助成を行ってきたことは大きな特徴となっている。56%を超える組織率の中で、組合員の共益と公益との垣根が低くなっているなかでの取り組みとなっている点も重要なポイントと言える。そうした中での組合員活動を含めた生協の活動との連携やつながりづくりは大きな課題でもあり、展望ともなっている。
 報告を受けて質疑を行い、福井県民生協の組織率の高さに裏打ちされた公益性への取り組みが高く評価される点、市民へのアウトリーチの可能性、評価、資金面以外での支援の可能性など、様々な指摘が出された。
 年度内にもう一度研究会を開催して論点の整理を行い、最終的な報告書の作成等に向けて進めていくことを確認した。