研究活動

常設研究会 ― 生協共済研究会(第21期) 第1回報告 ―

○ 開催日時
2026年5月11日(月) 15:00~17:30
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室(オンライン併用)
○ 参 加 者
29名 (委員10名、オブザーバー10名、事務局・講師9名)

テーマ

  1. 研究報告「医療保険の不正請求への倫理的要因の関与
    -新型コロナウイルス流行期の消費者アンケート調査の紹介-」
    報告者: 中林真理子委員(明治大学 商学部 教授)
  2. 団体報告「新型コロナウイルス感染症にかかる生命系共済金支払業務に関する対策総括とその後の対応状況」
    報告者:石井 治氏(こくみん共済coop 生命共済金部 部長)
  3. 団体報告「新型コロナに関するコープ共済連の取り組みについて」
    報告者:小林 誠氏(日本コープ共済生活協同組合連合会 共済開発統括部 部長)

概要

研究報告「医療保険の不正請求への倫理的要因の関与
-新型コロナウイルス流行期の消費者アンケート調査の紹介-」

 明治大学 商学部 教授の中林委員より、新型コロナ流行期の医療保険・コロナ保険をめぐり、不正請求とみられる受給行動に倫理観や情報入手経路、保険知識がどう関わるかについて、2024年実施の消費者アンケートを用いた分析結果が報告された。感染後2週間以内の受給を疑わしい請求と捉え、社会に関する倫理観が高い人ほどその傾向が低く、XやLINEから情報を得た人では高まり、保険知識が高い人では低いことが示された旨が報告された。

団体報告「新型コロナウイルス感染症にかかる生命系共済金支払業務に関する対策総括とその後の対応状況」

 こくみん共済coop生命共済金部の石井部長より、新型コロナ感染拡大、とくに第6波・第7波で生命系共済金請求が急増し、みなし入院を含む入院共済金の支払いが大幅に増加したことを踏まえ、業務継続のための緊急対応とその後の課題対応について報告された。感染症対応マニュアル整備、時差出勤・在宅勤務、受付時間短縮、工程簡素化に加え、マイページ請求拡大、RPA導入、WEB問い合わせ、リモート審査体制などを整備したことが報告された。

団体報告「新型コロナに関するコープ共済連の取り組みについて」

 日本コープ共済生活協同組合連合会 共済開発統括部の小林部長より、新型コロナ感染症に対し、コープ共済連がみなし入院や感染を不慮の事故とみなす特別対応、告知判断や加入保留の運用見直しなどを時系列で進めてきた経過が報告された。こうした対応により2022年度は多額の共済金支払いが発生し、事業開始以来初の経常損失を計上したこと、今後は規程整備や業務継続体制強化を通じて次のパンデミックに備える必要があると考えている旨が報告された。