生協社会論

「生協社会論」講座


●2024年度講義の様子

 生協総合研究所は、「キャリア支援特殊講義(生協社会論 - 生協活動から見た現代社会の課題)」と題し、大東文化大学で講座を開講しています。

 誰もが安心してくらせる地域社会、食の安全・安心、環境・サステナビリティ、エシカル消費、防災・減災、ライフプランニング、子育て支援、平和など身近な地域から地球レベルで現代社会が抱える諸問題について、生協をはじめとする協同組合の取り組み事例を通してわかりやすく解説する実践的な講座です。一つひとつの問題への理解を深めることでキャリア形成に役立ててもらうとともに、消費者市民社会の実現のためにできることをともに考えます。

科目内容(「講義名」をクリックすると終了した講義の概要がご覧になれます)

No. 講義名 講義日 講義概要
1 オリエンテーション 2024年4月17日 現代社会が直面する諸課題の解決にどのように取り組むのが有効なのか、国内外で暮らしと社会のさまざまな課題を解決するために生まれた生協をはじめとする協同組合の歴史や組織構造などを参照しつつ考える。
2 学生生活を
取り巻くリスクを考える
2024年4月24日 事故(ケガ)や病気への支払い実績から身近な生活の中に潜む大学生を取り巻くリスクを明らかにし、保障の必要性について考える。
3 ライフプランニングの
必要性を考える
2024年5月1日 共済と保険、ライフイベント、家計の収支(貯蓄の意味)、若い世代にも関わりがある社会保障制度(主に健康保険と公的年金)などについての理解を深め、社会人になった後の生活設計についても考える。
4 多角的な視点から
平和を考える
2024年5月8日 ウクライナやガザなどでの戦争によって、平和について改めて考えさせられる情勢が続いている。生協の平和問題への取り組みなどから、戦争体験の若い世代への継承を含め、平和のためにできることを考える。
5 環境・サステナビリティの
実践を考える
2024年5月15日 生協の実践事例も通して、地球環境の持続可能性を考え、人権を大事にする事業活動の必要性について考える。
6 エシカル消費の視点から
商品の開発・調達を考える
2024年5月22日 SDGsの目標12には「つくる責任 つかう責任」が掲げられている。CO・OP商品開発の歴史、サプライチェーン全体を通したCO・OP商品のさまざまな対応などから、エシカル消費について考える。
7 誰もが安心して
くらせる地域社会を考える
2024年5月29日 生協が実践している見守り活動や地域における連携事例、子どもの貧困・居場所づくりやコロナ禍での活動事例などを紹介し、人口減少や少子高齢化、格差の拡大など地域社会が抱える諸課題について考える。
8 持続可能な農畜水産業と
地域づくりを考える
2024年6月5日 日本の農畜水産業の現状を踏まえ、生協の産直の取り組みも手がかりとしながら、持続可能な農畜水産業と地域づくりに向けた社会課題を考える。
9 協同組合ならではの
社会課題解決法を考える
2024年6月12日 「株式会社」ではない日本のさまざまなタイプの協同組合が、地域の課題解決において果たしている役割と可能性について考える。
10 食の安全・安心を考える 2024年6月19日 食品の安全と安心、食料安全保障の観点から必要な技術、リスクアナリシス(リスク分析)などについて紹介し、日常生活の中で気をつけたいことについても考える。
11 デジタル社会において
消費者力を高める
2024年6月26日 若い世代が関係する最近の消費者被害の実態から消費者力の向上について学ぶとともに、消費者市民社会のあり方について考える。
12 防災・減災を考える 2024年7月3日 各地で近年頻発してきた災害をふり返り、生協の復旧支援活動例を通して、東京で今後発生が想定される災害時の対応について考える。
13 現場の視点から
子育て支援のあり方を考える
2024年7月10日 国の子育て支援(こども家庭庁創設)、コープみらいの子育て支援(行政と連携した支援と生協独自の支援)を踏まえ、今求められる子育て支援のあり方について考える。
14 ダイバーシティ&インクルージョンと
ジェンダー平等を考える
2024年7月17日 ダイバーシティ&インクルージョンとジェンダー平等に係る日本社会全体の現状と課題について、生協の事例にも触れながら考える。
15 変わる大学生活を考える 2024年7月24日 大学生協は終戦直後から学生生活の悩みに寄り添って事業・活動を展開してきた。コロナ禍で学生生活が大きく変わる中、調査結果などから、大学生活と大学生協が直面する課題について考える。

過去の講義概要